TOP > 夏休み最後のお祭り-----『岡村天満宮』

2008年08月29日

夏休み最後のお祭り-----『岡村天満宮』

あんなに暑かった夏が、いきなり涼しくなりました。夏休みもそろそろ終わりですね。今回は、前から気になっていた、毎年8月24、25日に行われる『岡村天満宮』のお祭りに行ってきました。

岡村天満宮は、鎌倉時代に創建され、古くから“天神参り”の人々で堀割川から行列ができるほどだったそうです。大正時代には元町薬師、野毛山不動と並んで三大縁日と呼ばれるほどの賑わいだったとか。学問の神様で、京都の北野天満宮の分霊を源頼朝の家臣が祭ったことが始まりだと伝えられています。なんといっても撫でるとご利益があるといわれている“天神様の撫で牛”が有名で、今は岡村公園のテニスコートになっている所あたりまでずっと境内だったそうです。


0829001.JPG

アクセスは、根岸駅から磯子方面へ向かい、堀割川沿いにしばらく歩き、坂下橋を渡ります。そこから商店街を通って岡村中学校の角で右へ曲がり、横浜学園方面へしばらく行くと、「天神前」というバス停につきます。ここまで、ほぼ平らな道のりで徒歩30分くらい。そして、目の前の普通の道路に、大きな石の鳥居がバーンと出現!


0829002.JPG


関東大震災まではもっと手前に一の鳥居があったそうですが、昭和6年に今の場所に移ったそうです。お祭りの提灯に灯がとても綺麗ですが、ここから登り坂。左に小さな鳥居と階段が見えたら、そこが「岡村天満宮」です。この辺りも戦前までは茶店が立ち並び、縁日の日には夜が明ける前から参拝客が訪れたそうです。階段の手すりは、橋の欄干のような形で鮮やかな朱塗り。両脇の燈籠も朱。なんとなく「あちらの世界への入口」っぽい異次元の空間のようです。 


0829003.JPG


階段を登ると、すぐ左側に“撫で牛様”がどんといて、手前に中牛、子牛がいます。また、別の所にもう1頭います。


0829004.JPG


でも、私が個人的に気に入ったのはその奥にいるお稲荷さんの“お狐様”。4体ありますが、手前の“お狐様”のポーズは今までに見た事がありません。


0829005.JPG


広いとはいえない境内には、10軒ほどの屋台が並んでいました。お客さんはパラパラ。24日の夕方はあいにくの雨だったこともあり、ちょっと寂しい夏の終わりのお祭り風景だなぁと思ったら、あちこちから中学生らしき女の子達がやってきて、にわかに華やぎました。待ち合わせをしていたのかなぁ・・・。雨で寒くても、彼女達はゆかた姿。地元のお祭りは、中学生にとっては最大のイベント! 焼き鳥食べるか、たこ焼きにするか、大きな声ではしゃぐ彼女達は、あの頃の私そのままです。些細なことに一喜一憂し、反抗期でとんがっていたあの頃、時がたてば懐かしく思えます。翌日の25日は雨もあがり、神楽殿でフラメンコや津軽三味線が披露され、金魚すくい屋も綿菓子屋も家族連れで賑わっていました。


0829006.JPG


さて、最近良く聞く「スピリチュアル・スポット」。私は霊とか前世の話は、つい、ちゃかしちゃう方で、本気の人に嫌がられますが、神社やお寺は好き! 町中にあっても、そこだけ緑に囲まれて、空気が澄んでいるような気がして、とにかく心がおちつきます。足下の土や石の感触も好きです。普段はがら~んとしている境内がお祭りになると、やおら賑やかになるギャップも好き。夏は、お化けの話やお盆の迎え火・送り火などで、あちらの世界と近くなる季節でもあります。お祭りには、太鼓や笛の音に呼び寄せられるように、子どもからお年寄りまで色々な人が集まります。提灯の灯りのすぐ横は暗闇。こんなコントラストも、境内でのお祭りならではです。

大きな花火大会や有名なお祭りを楽しむのもよいですが、近所の神社で、ちょうどいい賑わいで、昔の自分を思い返したり、懐かしい人に会えたりする、地元のお祭りをもっともっと大切にしたいものです。

■岡村天満宮
住所/横浜市磯子区岡村2-13-11