TOP > ~~~~ヨコハマ初☆ショートケーキ礼賛~~~~
2009年02月17日
子供の頃はショートケーキが嫌いだった。
イチゴは今ほど甘くなく、スポンジはパサパサ。
いつもクリームだけなめて、逃げてしまう子供だった。
ところで、日本にショートケーキという洋菓子を広めたのはペコちゃんで有名な「不二家」だということをご存知だろうか。「不二家」が初めて洋菓子店を出店したのは、文明開化の花咲く明治43年、横浜元町だった。
<ショートケーキ>の発売は大正11年、伊勢佐木町店から。
<ショートケーキ>という名の由来は、洋菓子の勉強の為アメリカに渡った『不二家』初代・藤井林右衛門氏が、欧米式のショートブレッド(バターの多いビスケット)に濃密なクリームとイチゴがサンドされた菓子にヒントを得たからだとか。残念ながら元町店は震災で焼失、伊勢佐木町店は再建、<ショートケーキ>が再発売されたのである。―こうして市民権を得た<ショートケーキ>は、日本人に最も愛されるケーキとして定着した。もっとも、伝統を守るフランス菓子店では<ショートケーキ>はフランス菓子ではないとして、置かない店もある。
私がショートケーキに目覚めるようになったのは、10年くらい前。『不二家』の<ショートケーキ>がスポンジもクリームもリニューアルされたあたりから、気がつけばいつもショートを食べていた。
アメリカンサイズで、インパクト大。いちごの艶やかな赤とフレッシュクリームの純白と、スポンジの卵色が層になって織りなす色合いも美味しそう!!舌の感触もしっとりふわふわ、クリームの質感も甘さも美味しくなって、グレードアップ、『不二家のショートケーキを食べにイセブラする』までとなった。
早春はイチゴの美味なる季節。出盛りのイチゴをふんだんに使ったショートケーキはイチゴのお菓子の王様!レストランのデザートメニューやデパ地下の洋菓子店巡りをすると、どの店の、どのショートにしようか、迷いに迷ってしまう。いちごの品種にこだわったもの、堂々とした巨大イチゴを冠のようにトップに配した、ゴージャスチックなもの、キャンドル型のもの(ろうそくの灯火の部分がイチゴ)イチゴショート=三角形のイメージを打ち破った角型の、宝石箱のように繊細で上品なもの、トップにイチゴを一粒でなく、何個も配し蜜がけしたもの、全体をフレッシュクリームで包み、スポンジの中に大粒イチゴを閉じ込めたもの。さらにパフェ仕立てにしたもの、デセール風のもの、とショートケーキは今日も進化している。
ヨコハマの老舗<ハーバーズムーン>では究極のショートケーキが堪能できる。
ドーム型に何段もの繊細なフリルを描き、ポイントに紅い花弁をあしらうという手の込んだもの。「見て見て!」と皆に披露したくなる容姿端麗さとお味である。ドームの全面が上質なフレッシシュクリームで覆われていて、クリーム好きにはたまらない。いつものショートケーキのクリーム量では物足りなさを感じている人にオススメ。
『馬車道十番館』のショートケーキもホール形がどこかクラシカルなイメージ。で、大きくてうっとりするほど美味しい!!たっぷり食べられ夢心地に。
開港150年目を迎える横浜。混沌とした時代の寒さの中で、港町を歩き、美味しいケーキでひとときを過ごせる幸せに感謝したい。
そういえば、ケーキは人を幸せにするためのお菓子・・・って
誰かが言ってたっけ。
<あなたも、横浜レトロな店内で自慢のショートケーキをどうぞ>
浜志まん(大正2年創業)・・・中区伊勢佐木町5-129
TEL 045-252-4001 第3月曜定休
不二家(明治43年・元町店創業、大正11年伊勢佐木町店開店)・・・
中区伊勢佐木町1-6-2
TEL 045-251-2105
横濱菓楼ハーバーズムーン(昭和11年(有明製菓)創業)
TEL 0120-005-436
馬車道十番館(昭和55年、馬車道十番館の別館としてオープン)・・・中区太田町5-60-1-7
TEL 045-212-1541