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2009年04月16日
<待ち焦がれた春のお茶>
庭にメジロやヒヨドリが来なくなり、商店街の軒先に燕が子育てにやって来ると、いよいよ港町の本格的な春の幕開け。
チャイナタウンの中国茶舗には、待ち焦がれていた明前龍井茶(みんぜんろんじんちゃ・緑茶)が並ぶ。
翡翠色をした淡い緑色若葉は、素朴で、清らかな春の香り。明前とは、清明節の4月5日までを指す。この日までに摘まれた茶葉は明前龍井茶と言い、とても貴重で珍重されている。
冬から待ちわびて、「昨日入荷しました。明日の夕方には店頭に並びますよ」と、お店の方に言われ、いつも動きが鈍く目的地につくまで寄り道三昧の私が、一直線に買いに走る明前龍井茶。(笑)
お店では、美しい葉色が存分に楽しめるよう、広口の器や、美しいカットの入ったちょっと贅沢な耐熱ガラスの器等で供される。私もそれに習って、広口の茶碗に竹の小さなスプーンを入れ葉をよけながら、いただく。春の恵みをいつくしみつつ、まず一口。体に活力が染み渡ってゆく。
ベランダに椅子を出し、毎年繰り返される芽吹きに感動しながら、若葉の美しさを愛で、春の息吹を舌で味わうチャイニーズティータイム。気分だけは楊貴妃になったようでうれしい。
お茶菓子は、山下公園前のメルパルクのオリジナルマーライコウ(蒸しカステラ)。これが今もっともお気に入りなのだ。エバミルクと日本人好みの黒糖を駆使したこちらのマーライコウは、近隣にマーライコウを売る店が沢山ある中にあって、リピーター率が非常に高いそうだ。自分で本格的・マーライコウを作ろうと、材料だけは大分以前から買いこんであるが、こんなに美味しいマーライコウが、身近に、苦力を使わず手に入るとなると、普段ナマケモノの私はなかなか自分で作る気になれない。賞味期限の近い私のカスタードパウダーの運命はどうなるのか?(どうでもいいか)
キャラメル色の甘いマーライコウ・翡翠色のほろ苦い明前龍井茶は、まさしくお互いを引き立てあうベストカップルである。
<船遊びの楽園>
明前龍井茶から生命力をもらい、元気な私はスキップ気分で光る海を見に港へ行く。深呼吸したくなる澄み切った空、春の陽光に煌めき光る海面。底まで見える透明な水色。
春の海は本当にゆったりとして、誰もが心が解き放たれる。
カモメたちと共にうららかな春の日の喜びを分かち合うのだ。
カモメのように海上へ出たくなったら、<シーバス>に乗ろう。
手頃なので誰でも気軽にクルーズを楽しめる。風があると結構揺れて、スリリング。陸上交通では渋滞したり、便が少なかったりする赤レンガやみなとみらいエリアへも10分で到着できる。途中下車して食事や遊びの後、また乗って、横浜駅東口に向かうのもいい。とても優秀・便利な<シーバス>は人気者。これから冬までがもっとも賑わいをみせるだろう。
船上からの眺めは、<刑事物>舞台のヨコハマらしくポリスと横文字で書かれた水上パトロール船や、海上保安庁の巡視船、コンテナ船が次々目の前を横切って行く。大桟橋から突き出しているのは客船の煙突。停泊している客船を真横から眺められるのも船遊びの楽しみ方。
みなとみらいの乗船口はぷかり桟橋という名の、小船のように揺れる桟橋。
下船した後も波の間に間にただよう気分が楽しめる、ぷかり桟橋2Fの<海鮮びすとろピア21>に寄り道。
ガラス越しに見る春の海、大きな貨物船、不思議な形の船、遠くに見える倉庫街。「刑事物」やミステリードラマが浮かんでくる。私にも、これぞヨコハマという面白いドラマが書けないかしら?^^;・・・。
日がな一日、ゆっくりゆらゆら波に揺られて過ごすスローな港湾都市ヨコハマには、まだまだ未知なる魅力がありそうだ。