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2009年05月15日

~バラ咲く異国の散歩道~

絵葉書の中のような、山手ローズガーデンに遊んだ。
我がマンションの、猫の額のようなガーデンで育てているバラ達がぽつぽつ咲き始めると、山手の<港の見える丘公園>に隣接する<ばら園>や<山手資料館>に、たわわに咲き乱れているだろう多種類のバラ達を想う。
もっと色とりどりのバラ、もっと沢山のバラに会たくて、ロザリアン(バラを愛する人)は山手の丘を上る。

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山手ローズガーデンは、木陰や丘陵地帯の豊富な緑のなかに、ガーデナーの憧れである石製に装飾がほどこされたバードバスや、白いガセボ(あずま屋)、アイアン製の洒落たベンチ、カスケード(階段式水路)などがフォーカルポイントに設置された、イギリスの園芸雑誌に出てくるようなロマンティックな庭園だ。

丘の向こうの港からは、郷愁の音と、ヨコハマの風が運ばれてくる。

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5~6月は春バラの季節。100種類以上ものバラの足元には、ハーブやコンパニオンプランツが咲き揃い、描く人、写す人、眺める人でガーデンは連日あふれている。
のどかな春の日、海寄りのベンチにはのんびりとカップルがくつろぎ、子供のお守をするパパ、愛犬を連れた人、カスケードで水遊びをする子供、ソフトクリームを食べる母子。皆絵になる光景だ。

外人墓地のある、山手通りを歩く。十番館も、山手資料館もバラの香気であふれている。気球は空からの散策を楽しみ、私のお気に入り、ピエールドロンサールの幾重にも重なった、ビクトリアン婦人のドレスのようなふっくらとした花容には、ただ見とれるばかり。

 
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大輪のモダンローズは凛と背筋をのばした正統派美人。色も鮮やかだ。
ひかれるのは、少女のように愛くるしいマチルダ。フリル様の花弁がキュート過ぎ。木陰を彩るはまなすやサンショウばらなどの一重のワイルドローズ。どっさり蕾をつけ、これからが見ごろのイングリッシュローズ。自然の造形が美しいつるバラ。

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 時は過ぎても・・・ここだけは今も異国のような山手の散歩道、うららかな日差しを浴びた、人目を引くカフェの看板たちが道行く人々を誘っている。

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眺めているとあれもこれもそれも食べてみたくなるが、体重と相談しなければならない。
この年齢になると太ることは病気に直結することである。イケナイイケナイ、今日は食い気に走る日じゃなかった。
バラに埋もれて過ごそうと決めたのだ。-バラのケーキ、バラの雑貨、バラキャラメルやバラのソフトクリームまである<ローズガーデンえのき亭>でバラに包まれ一休み。

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バラのエッセンス入りクリームってどんなお味?<バラのシフォンケーキ>
うっすらとしたピンクのホイップクリームがキレイ。スーッとした清涼感、ハービィな味がする。バラづくしバンザイ、なのである。

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テラスをお散歩中のモコモコワンコのうれしそうな顔!和服姿の大人のカップル♡には注目の視線が・・・。 洋館に着物ってイケるのだ。いつか桟橋に和服で立っていた女性もイケてたことを思い出し、あらためて和服のよさ、モダンさに開眼してしまった。 <そうか、ヨコハマには着物が似合うんだ>思い込んだら実行せねば気のすまない自分のこれからがちょっと不安。

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山手のバラ達はまだまだこれから満開を迎える品種が沢山ある。日に日に膨らむ蕾を夢見ながら、実家で箪笥の肥やしになっている着物を着て通おうではないか。

“明日という日は考えないで、今日のためにバラを集めよう”

と、バラを謳ったフランスの詩人・ピエールドロンサールの言葉がぴったりくるような、
山手バラづくしの一日、郷愁をかきたてる汽笛と、空の青に映えるピエールドロンサールのピンクがひときわ目にしみた。