TOP > 海岸通りから山下臨港線プロムナードを通って「象の鼻パーク」へ
2009年06月30日
梅雨の晴れ間、横浜開港150周年「Y150」でにぎわう海岸通りを歩いて来ました。みなとみらい線・元町・中華街駅の元町出口を出てフランス山公園へ。中の階段を上がって中村川に架かる歩道橋へ。

ここからまず5月23日にリニューアルオープンしたマリンタワーがバッチリ拝めます。赤のグラデーションからグレイにお色直ししたマリンタワーは、横浜港開港100周年記念行事で横浜港を象徴するモニュメントとして1961年に建設された「灯台」です。106mの高さは世界で最も高い灯台だったそうですが、2008年に灯台としての機能は廃止されました。地上100mの位置に展望台があります。
人形の家を抜けて階段を下りれば海岸通りへ。新緑のイチョウが空を埋め尽くすほど、みごとな街路樹です。真夏にはこの日陰がうれしいのです。今日初めて気づきましたが、通りに沿って紫陽花がたくさん咲いていました。この時期に来たことなかったのかなぁ。紫陽花の落ち着いた風情に心がなごみます。
道沿いにはズーっと山下公園と海が続きます。実に開放的な風景。以前ここには貨物用の高架橋がちょうど水平線の高さにあって、海側との景観が分断されていましたが、今は高架橋がなくなりスッキリしました。でも、暗い高架橋をくぐると、タイムトンネルを抜けた様にいきなりパーァと海が広がった以前の風景もなかなか感動的ではありました…。雨宿りとかしたっけ。
マリンタワーのエントランス部分がほんとにオシャレになりました。○○ヒルズか○○サカスみたいです。ちょっと遅めのランチを楽しむ大人達でほぼ満席状態。
しばらく歩いていくとホテルが何軒か続いて、その先に「県民ホール」。歩いて行ける距離に大きなホールがあるって、ほんとに幸せです。バレエの公演を何回か見に来ました。ギャラリーもあります。最上階にあるレストランもゆったりしていて、眺めもよくて、気持ちいいですよ。
山下公園の中に入ってみました。芝生にシートを敷いて、子どもと遊ぶ親子連れがたくさんいました。なんと公園内に「ハッピーローソン」という、キッズスペースがあるコンビニがあるんです。絵本やベビー用のお菓子やおもちゃなんかもあります。「キッズローソン」とかじゃなくて「ハッピー」ってネーミングが、ツッコミたくなりますよね。
そして海岸通りと大桟橋通りが重なる交差点、地図で見ると手裏剣みたいな形の変形十字路に出ます。異国情緒にとっぷり浸れる空間です。開港広場の噴水。その向うの開港資料館の建物、県庁の屋根(愛称「キング」)、レストランが建ち並ぶ海側の通りは、本場の味・空気が堪能できそうな(日本語が通じなさそうな)、映画のセットのような、こだわりのディスプレイ。
その一角に「シルク博物館」があります。開港当時、輸出の中心は生糸や絹織物で、横浜はその取引の中心地だったそうです。「シルク博物館」も50年前の横浜港開港100周年記念事業として開設されました。絹についての学習・体験・見学(常設展)等ができます。企画展では、日本の着物はもちろん、世界の美しい織物・染め物を観賞することができます。
ある時ブータンの民族衣装をテレビで見て「本物が見てみたい。できたら着てみたい」と思いました。1枚の布を捲いてジャンパースカートみたいにしてカーデガンのようなものを羽織るかわいいデザイン。「ブータンに行くしかないか…」とあきらめていたら、なんとここで「民族衣装展」をやっていて、「試着ができる」というチラシを見て、即来場。念願の衣装を着せてもらい感激!
それから、時間があるとちょこちょこのぞきます。色、柄、デザイン、高い技術で仕上げられた染め物・織物は、ほんとに美しく見事です。
大桟橋の方から「山下臨港線プロムナード」という新しい遊歩道にのぼって、6月2日にオープンしたばかりの「象の鼻パーク」へ。
遊歩道の下に見えて来ました。日本大通りからストレートにぶつかる入口。「開港波止場」という名の広~い広場。そこに立つ何枚もの黒い長方形のパネル。夜になると点灯し照明として幻想的な空間を演出します。しかし、昼間はどう見ても「2001年宇宙の旅」を彷彿させます。芝生が広がり、護岸で使われていた石が再利用されて所々に並べられ、ベンチ代わりになっています。
150年前、横浜開港とともに2本の突堤(波止場)が作られました。荷物を降ろす際に波の影響を避けるため、明治初期東側の突堤を弓なりに延長しました。この形から「象の鼻」と呼ばれるようになりました。
その後、大桟橋や新港埠頭が完成し、「像の鼻」地区は船だまりとして利用され、倉庫などもありました。そこが開港150年を迎える今年、こんなに明るい公園になったのです。「象の鼻テラス」という低層の建物があり、その中に「象の鼻カフェ」があります。「象」だらけです。全長6mの大きな象のオブジェから、象の顔のソフトクリームまで、いろんな象が楽しめます。 この公園のオープンで、みなとみらい地区から元町まで、港の景色を楽しみながら、車を気にせずのんびりと海沿いをズーっと歩けるようになりました。遊歩人としては嬉しい限りです。なんでもきれいに整備することが、いいとは思いませんが、新しい観光事業が「歩いて楽しむこと」を優先していることに、意味があると思います。150年の歴史に培われた時の流れを大切に感じながら、人にも環境にも優しい街の未来を創っていく。それが、これからの横浜のまちづくりのキーワードなのかもしれませんね。
■ マリンタワー
住所:横浜市中区山下町15
交通:みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩1分
JR根岸線「石川町駅」から徒歩約15分
市営バス「マリンタワー前」すぐ、京急バス「山下公園前」から徒歩3分
■山下公園
住所:横浜市中区山下町279
面積:74.121㎡
交通:みなとみらい線「日本大通り駅」または「元町・中華街駅」から徒歩5分
JR 根岸線「石川町駅」または「関内駅」から徒歩10~15分
横浜駅からバスあり
横浜から船(シーバス)あり
■ 県民ホール
住所:横浜市中区山下町3-1
交通:みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩6分
JR根岸線「関内駅」または市営地下鉄「関内駅」から徒歩15分
TEL:045-662-5901
駐車場あり
■ シルク博物館
住所:横浜市中区山下町1番地シルクセンター内
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)
入場料:一般500円、シニア(65歳以上)300円、高・大学生200円、小・中学生100円
TEL:045-641-0841
■ 象の鼻パーク
住所:横浜市中区海岸通
お問い合わせ:大桟橋埠頭事務(TEL:045-211-2301)
入場無料、24時間出入り可能(象の鼻テラスを除く)
交通:みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩約5分